土浦市においても、戸建住宅は大きく3種類に分けられ、それぞれ特徴や費用が異なります。この記事では、土浦市における戸建種類ごとの違いを以下の6つの観点で解説します。
①費用相場
②間取りの自由度
③工事期間
④メリット
⑤デメリット
⑥向いている人
それでは、土浦市における各種戸建住宅の特徴を詳しく見ていきましょう。
土浦市での中古戸建×リノベーションの魅力
中古戸建リノベーションとは、文字通り、中古戸建を購入して(あるいは持ち家を)リノベーションすることです。予算に応じて、工法・間取り・外装・内装…等々、施主の要望に応じた家に改修することができます。
中古戸建+リノベに向いている人
・家に対するこだわりが強く自分の思い通りの家を作りたい
・そのための時間もある
・(持ち家の場合)愛着のある家を受け継いでいきたい
・(持ち家の場合)法律上、建替えると狭くなる可能性がある
中古戸建+リノベーションのメリット
注文住宅と同様に建物を自分好みにアレンジできることです。マンションと違って共有部分が無いので、窓の位置や水回りなども含めたほとんどの部分を家族のライフスタイルに合わせて変更できます。
着工時から建築の様子を把握することができるため、しっかりと工事しているか、傷んでいる箇所はないかを確認できます。そのため安心です。
先祖代々大切に守ってきた建物であったり、たくさんの思い出が詰まっている家をバラバラにしたくないときなど、建替えではなくリノベーションを選ばれるケースは少なくありません。なぜなら、一度解体してしまったら、もう元のようには戻せないからです。
このように安易に壊してはいけない建物も、きっと多いはずです。
中古戸建+リノベのデメリット
値段の安い中古戸建に買った後に「実は中身はボロボロだった…」というケースは少なくありません。見た目では腐食や劣化部分を見つけられないからです。そのため、耐震・耐久において不安が残ります。
よって、購入する前にホームインスペクションすることをおすすめします。
大規模な工事になるため設計担当とのやりとりが多くなります。また、設計3ヶ月前後+工事4ヶ月前後かかるため直ぐに住めません。
解体後の検証によってプラン変更することがあります。なぜなら、新築時の図面通りの建築がされていないケースが多いからです。その場合は、現状に合わせて再プランニングします。
普段は見ることができない箇所を確認できるため、腐食などの劣化を見つけることができます。特に構造部分の劣化が激しい場合は、多くの補強や補修が必要になるため、想定よりも費用が大きくなるケースもあります。
注文住宅の特徴
注文住宅とは、文字通り注文してから建築する住宅のことです。施主と建築会社が何度も打ち合わせをしてから実際に建て始めます。
もともと土地を持っていない場合は、土地を購入するところから始めることになります。土地の大きさや予算に応じて工法から間取り、外装、内装など、施主の要望に応じた家を建てることができます。
注文住宅に向いている人
・家に対するこだわりが強く、自分の思い通りの家を作りたい
・そのための時間、金銭的余裕もある
・誰も住んだことのな真新しい家に住みたい
注文住宅のメリット
・自由度の高い家を作ることができる
・自分たちだけの一点モノの家になる
・建築プロセスを確認できる
自由度の高い家を作ることができる注文住宅のメリットはなんといってもその自由度の高さです。建築基準法の範囲内で自由に間取りやデザインを指定することができるため、限りなく理想に近い家を建てることが可能です。
これまで家に対していだいていた不満も、自分で作るならきっと解消できるでしょう。そうして作る家は完全なオリジナルで、まさに世界にひとつしかないものです。
着工時から建築の様子を把握することができるため、しっかりと工事しているか確認できます。そのため安心です。
注文住宅のデメリット
・条件に合う土地が少ない
・コストが高くなる
・入居までの時間が長くなる
・資金計画が複雑で、割高なローン
建売住宅の特徴
建売住宅とは、不動産会社が土地を取得し、住宅を建設して土地と住宅をセットで販売する形態です。建物は購入者が決まる前に設計され、建築が始まります。そのため、「購入者の意向は入らない」というのが建売住宅の基本的な考え方です。
建売住宅に向いている人は以下のような方々です。
・カスタマイズされた空間や仕様にこだわりがない方
・すぐに入居したい方
・真新しい家に住みたい方
建売住宅のメリット
コストを抑えられる: 複数の同仕様の家を一度に建設することで、設計費用や建材のコストを削減できます。これにより、自分で土地を探して注文住宅を建てるよりもコストが抑えられます。
入居までの時間が短い: 購入後はすぐに入居できます。設計や工事が不要なため、所有権が移転され次第、すぐに住むことができます。
資金計画がシンプルで手間が少ない: 売主業者のプランで建てられた住宅と土地を一緒に購入するため、売買契約時に手付金を支払い、残りの資金は住宅ローンで一括して借りることができます。資金の流れは比較的単純です。
建売住宅のデメリット
間取りや空間の自由度が低い: 設計された間取りや仕様に変更を加えることが難しい場合があります。
規格品なので建物が類似している: 同じプランや建材を使用するため、隣接する建物と似たような外観や間取りになることがあります。
建築プロセスが確認できない: 購入者が着工から完成までの建築プロセスを確認することが難しいため、工事の進行や品質に不安を感じる場合があります。
本記事では建売住宅の特徴やメリット・デメリットを解説しましたが、最適な住宅選びは予算や価値観、状況によって異なります。しかし、リノベーションに興味をお持ちの方には、中古戸建てにリノベーションを施す「中古戸建+リノベーション」がおすすめです。
リノベーションの種類
いっけん同じように見えるリノベーションですが、実は3つの種類に分けられます。
①表層リノベーション
骨組みなどの構造部分や外壁を壊さず、また床下配管など見えない箇所には手をつけず、「素材や設備交換・間取り変更…など建物の内側部分」の一部・全部を新しくします。
②フルリノベーション
骨組みなどの構造部分や外壁は壊さず、「床下配管などの見えない箇所」「外壁塗装・屋根・外溝…など建物の外側部分」「素材や設備交換・間取り変更…など建物の内側部分」を予算内で自由に改修します。
③スケルトンリノベーション
中古戸建の「スケルトンリノベーション」とは、基礎と骨組みの構造部だけ残し、それ以外を一から作り直します。
「どの種類のリノベーションにすべきか」はホームインスペクションを実施することで判断できます。なぜなら、インスペクションによって建物の傷み具合を確認できるため、その程度によって適したリノベーション種類が分かるからです。
〇ホームインスペクションとは
ホームインスペクションは、建築士や住宅診断士などの専門家が、目視等を中心とした現況把握のための検査で住宅の劣化レベルなどを診断し、客観的な立場でアドバイスをすること。
それでは、各々の内容や費用について詳しく見ていきましょう。
(種類1)表層リノベーション
骨組みなどの構造部分や外壁を壊さず、また床下の配管など見えない箇所には手をつけず、建物内側の表面の一部・全部を新しくするリノベーションです。
骨組みや基礎部分・見えない箇所に手をつけないため、耐震補強やインフラなどは基本的に対応しません。
また、建物外側の外壁塗装・ウッドデッキ等の外溝…などは含まれません。しかし、建物内側にある壁や床の素材・設備交換…などの「表面部分」は自由にリノベーションできます。
〇メリット
・リノベーション3種類の中で最も費用を抑えられる
・比較的、工事期間が短い(2ヶ月前後)
〇デメリット
・間取りを変えられない
・表面は綺麗になっても見えない構造部やインフラ部がボロボロの場合がある
〇向いているケース
・既存の間取りのままで十分に満足な場合
・建物状態が良好な中古戸建の場合
(種類2)フルリノベーション
骨組みなどの構造部分や外壁は壊さないが、「防蟻や配管などの見えない箇所」「外壁塗装・屋根・外溝…など建物の外側部分」「素材や設備交換・間取り変更…など建物の内側部分」を予算内で自由に行うリノベーションです。
〇メリット
・ちょっとした間取り変更ができる
・床下の配管など見えない箇所も改修できる
・屋根や外壁塗装など外側も改修できる
〇デメリット
・表層リノベーションより費用がかかる
・大幅な間取り変更はできない
・表面は綺麗になっても見えない構造部がボロボロの場合がある
〇向いているケース
・間取りを少し変えたいの場合
・外壁塗装や屋根交換など建物の外側も改修したい場合
・建物状態が良好な中古戸建の場合
(種類3)スケルトンリノベーション
中古戸建の「スケルトンリノベーション」とは、内装や外壁をすべて壊して基礎と骨組みの構造部だけ残し、それ以外を一から作り直すことです。
〇メリット
・大幅な間取り変更ができる
・床下の配管など見えない箇所も改修できる
・屋根や外壁塗装など外側も改修できる
・現行法にあった耐震基準にできる
〇デメリット
・リノベーション3種類の中で最も費用がかかる
・比較的、工事期間が長い(4ヶ月前後)
〇向いているケース
・大幅に間取りを変更したい場合
・住宅機能を現状より向上させたい場合
・法律上、建替えると狭くなる可能性がある場合
・家族の思い出が詰まった家や大切に守ってきた建物の場合
このように、土浦市の中古戸建リノベーションは種類によって内容も費用も異なります。しかし、ホームインスペクションを実施することで、最適なリノベーション種類を選択し、費用概算を把握することができます。
【参考】
【一級建築士監修】中古戸建リノベーションの完全解説(選び方・費用・注意点など)|中古マンションのリノベーションならゼロリノべ (zerorenovation.com)