不動産売却を考え始めたら、売却したい戸建てやマンション、土地の価値を知るためにまずは不動産業者に査定を依頼しましょう。
不動産査定の方法は大きく分けると、「机上査定」と「訪問査定」の2つがあります。
机上査定とは
売却したい物件を見ずに、所在地や築年数や広さなどの不動産情報から計算して金額を出す方法です。周辺の類似物件で実際に取引された価格や、国土交通省が公表している公示価格などの情報も参考にします。
メリット
・すぐに結果を確認できる
・手間なく依頼ができる
デメリット
・訪問査定と比べて精度が落ちる
・周辺環境や物件の個別要素が査定額に反映されない
机上査定はあくまで目安として利用することをおすすめします。
訪問査定とは
訪問査定は不動産会社の担当が実際に現地を訪れて、物件価格を正確に査定する方法です。
日当たりや風通しなどの環境や周辺施設・道路の状況、物件内部の損耗度、所有者がどんな人なのかなど、データだけでは分からない要素を細かく査定します。基本的な物件情報に実際に目でみた情報を加えられるため、さらに正確な査定価格を得られるのがメリットです。1年以内に売却することが、ほぼ決まっている方に向いているといえるでしょう。
ただ、机上査定と違い、査定にはある程度の日数がかかるのが一般的です。訪問査定自体は数十分程度で完了しますが、細かく査定するため時間がかかってしまいます。また、訪問する際には、不動産会社と売主のスケジュール調整も必要です。訪問査定を選ぶときは、スケジュールに余裕を持たせて依頼するのをおすすめします。
メリット
・現地を確認することにより精度の高い査定結果を得ることができる
・不動産会社との相性が分かる
・売却にあたってのアドバイスが聞ける
デメリット
・訪問日時を調整する必要がある
・実際の訪問から、査定額の算出まで1週間ほど時間がかかる。
訪問査定は信頼できるパートナー選びの重要な機会
マンションを売却する際には、信頼できるパートナーとなる不動産会社を選択できるかどうかが成功の鍵となります。
信頼できる不動産会社を選ぶためには、不動産会社の担当者と綿密にコミュニケーションを取ることが重要です。
このコミュニケーションを取るための重要な機会が訪問査定です。訪問査定の際に、査定価格や売り出し価格の根拠、販売戦略、自分の要望や疑問に対して親身になって寄り添った対応をしてくれるのかなどをチェックすれば、自ずと信頼できる不動産会社なのかどうかがわかってくるはずです。
不動産の売却では、机上査定に比べてメリットが多い訪問査定がおすすめです。
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